離婚後働けない時はどうする?

結婚と離婚の大きな違いはなにかということを考えるときに、その間には決定的なものがいくつも存在しますが、中でもその準備期間の違いというものが顕著だと思います。

結婚の場合、タイミングや勢いというケースも少なくはないのですが、多くの人が前々から綿密に計画を立て、貯蓄や仕事の調整や身辺整理など準備を進めていくものだと一般的にはとらえられています。
それに対し、離婚というものはどちらかの背徳行為や感情的なものがキッカケとなり、その瞬間から「できるだけ早く」手続きを進めたいと思う人がほとんどではないでしょうか。

しかし、概ね仕事をもっている男性側は離婚後も大きな経済的変化はないことが多いのですが、専業主婦であったり、パートタイムや内職などで家計をサポートしていた女性の場合、急に自分の生活を立てていかなければならない状況というのは非常に酷な話です。
そういった場合は、扶養的財産分与を請求する方法が一般的となっています。

この扶養的財産分与というものは共同生活をしていたときの役割を考慮し、離婚後のそれぞれの生活を公平に見た場内の救済処置としてある制度です。
仮に妻が専業主婦だった場合、自分で生活を支えられるような状況になるまで、就職活動をしたり、社会復帰まで時間がかかる場合がほとんどです。
そういったケースに対し、ある一定期間夫から支払われる金銭的援助がこの扶養的財産分与というものです。

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