不動産の財産分与

離婚によって財産分与を行う場合、簡単に話し合いが済むケースであればさほど難しくありませんが、財産があちこちにあったり、様々な形で残っている場合は手間がかかってしまいます。
ましてやお金の話を始終することになりますから、その精神状態というものは、穏やかなものではないということは想像にたやすいのがわかります。

さて、そんな中でもとくに多くの人がつまづきやすいものが不動産の分与です。
現金などのようにある程度、夫婦間の裁量で物理的にわけられるものであれば、金額の問題さえ滞らなければスムーズに話し合いを進められますが、家や土地といった不動産を分与する場合には多少なりとも考えなければならないことが起きてきます。

まず、基本的な不動産の分与方法ですが、対象となる家や土地などの時価(分与時の価値)をベースにして、そこからローンが残っていた場合にはその残額分を差し引いた金額が財産分与の対象となります。
しかし、分与の対象となるといっても形のあるものを真っ二つにしたりはできませんから、定番の手段としては対象の不動産を売ったお金を分けるという方法が一般的にとられるようです。

しかし、ローンがまだ残っている場合などは簡単に売ったりできませんので、許可や申請する機関が増えてくるようなケースでは、専門家に手続きを依頼することが推奨されています。

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