実質的共有財産の気を付けるべき点

離婚の話し合いというものは、ストレスがたまり自分でも予期していないような感情的な言動をしてしまうことが往々にしてあります。
それぐらい精神的に追い込まれたり、人格の奥のところが表に出やすい時期といえるため、とくに大事な話し合いをしているときには、しっかりと自分を冷静に見れる客観的視点が重要になってきます。

さて、離婚時の金銭的な話し合いの代表的なものといえば財産分与についての協議です。
財産分与する場合には、共有財産と実質的共有財産、そして特有財産の3つの財産をそれぞれ精査して協議しますが、ここでは実質的共有財産について少し掘り下げてみましょう。

実質的共有財産というものは結婚生活の中で夫婦が協力して得た財産を指しますが、不動産などの大きなものになると、どちらか一方の名義になっている場合がほとんどだと思います。
概ね夫婦間の財産はそれぞれの裁量で、売却や譲渡ができますが、ローンが残っている不動産に関しては、完済するまでの間はローンを組んでいる金融機関などの債権者が介入します。
その場合は売却などの許可をとったりと手続きが複雑になりますので、自分たちの手で対応が難しい場合は専門家に相談するものひとつの手段です。

仮に不動産を夫婦2人で協力して購入し名義をどちらか一方にした場合でも、これはれっきとした実質的共有財産となりますが、問題はこの不動産を財産分与する際、ローンが残っているケースです。
このようにケースバイケースで必要な手続きなどが変わってきますのでもしも不安なときには積極的に専門機関に相談しましょう。

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